10月21日に、令和5年度秋の勲章受章者が発表となり、
野村万作が文化勲章を受章することになりました。
万作の受章に際し、みなさまよりお喜びのおことば、ご祝意をいただき、
心よりお礼申し上げます。
万作は、2007年に人間国宝に認定、2015年に文化功労者として顕彰を受け、
多数の受賞歴を持ち、狂言の芸術性を国内外に広め狂言の普及・発展に寄与してまいりました。
私共、ふくおか「万作の会」は、1988(昭和63)年、福岡に大濠公園能楽堂が出来たのを機に、九州でも上質な能楽・狂言をと野村万作を中心に企画、万作の「釣狐」の公演を機に、ふくおか「万作の会」が発足しました。
来春一月で37回目を迎える ふくおか「万作の会」では、野村万作が老女物として大変重く扱われる『庵の梅』を福岡では11年ぶりに演じます。
『此丘貞』『枕物狂』とともに「狂言の三老曲」とされる大曲で、梅の花の淡い美しさに似た叙情性の強い作品です。
ぜひ、足をお運びいただき、緻密な表現のなかに深い情感を湛える野村万作の粋を極めた芸をご覧いただけましたら幸いです。
ノマ企画・ふくおか「万作の会」
第37回 ふくおか「万作の会」(於:大濠公園能楽堂)
(2024年)
1月5日(金)18:30~ / 1月6日(土)13:00~